それでもまだ奇跡の起こっていない人へ

お茶づけ・英語づけの生活は,おそらくまだ続きます。

人間との関係

「能動的」な選択の正しさについて

自分で描いた夢が現実になった先にあるものこそ,「理想の人生」だと思いがちだ。今だって,能動的に選択できること(選択できる能力があること)が理想だと思っている。 それでも,「自分で選んでうまくいった」その先にあるものが正解だと思うのは,もうや…

100%好きになるということ(人間編)

極端な人間なので,見逃せない欠点があると好きと言えなかった。 しかしこの世は,100%好きになれるものばかりで溢れてはいない。好き嫌いを考えないほど,どっちでもないものだってたくさんある。 30%ぐらい好きだった人,40%は好きになれたもの。それぞれ…

消えない過去を恨まずに生きるということ。

「え,それ今?」と思う出来事が毎日頻発している。というよりは,何が今の自分に必要なのか,毎日明らかになり続けている。あるものが嫌だと分かれば,少なくとも次の瞬間からは,嫌なものと関わらないように生きることを目指すだろう。 そうやってこの瞬間…

100%好きになるということ(お茶と写真編)

あるものを好きになって,その周りにあるものが好きになれないとき,どうやって対象を100%好きになるのだろう。 修論の研究主題に茶道を選んだのは,「なぜお茶をやっているのか答えられなかったから」だ。「好きだから」と答えられていたら,論文は生まれな…

人を傷つける言葉の対処法,覚書。

人を傷つけるようなことを言って,虚を衝いてやったぞと得意気になっている人たちや,その指摘が間違ってはいないとして「それを言うことで私にどう思わせたいのか」と思う人たちは,少なくなかった。 ただ,それによって私がどんなに嫌な思いをしたとしても…

一人で描く夢は,遅かれ早かれ終わる。

先週note公開した「夢」に関する記事の内容は,大別して以下の3点。 ・才能が無いから叶わないのではなく,人に望まれていないから叶わない。 ・家族や友人以上の,半径数メートルより大きな世界に応援される能力を「才能」と呼ぶ。 ・夢を叶えるのが難しい…

「それがあなたです」が褒め言葉であること。

どんな人間関係でも,後から嫌いになることはよくある。 しかし最初から相手の欠点ばかりを見ているのではなく,むしろニュートラルな状態,もしくは好ましく思っている状態から,だいたいの人間関係は始まるのではないか。 そして人間は完璧ではないので,…

必要なのは「親友枠」という関係性だと思う。

本当の願いは,一人でも多くの親友や相談相手(メンター)を作ることだった。 親友や相談相手というのは,「縁を切られる,こんな自分だと嫌われる」みたいなことを考えずに付き合える人のことだと思っている。つまり従来型の恋人のように「別れる/別れない…

「かっこいいと思えないから,離れて歩きます。」

友人が急にかけてきた眼鏡がどうも私の美的感覚にそぐわず,「その眼鏡,かけててもいいですけど離れて歩きますね」と伝えた。すぐに眼鏡を外してくれたが,その日友人と別れた後,その眼鏡がなくなってしまったらしい。 友人は「もう出てこないと思う…」と…

一瞬だった人間関係に意味はあるのか。

恋愛に限らず,人間関係は「期待(時に損得ともいう)」で成り立っている。この人といたら幸せ(いい気分)になれるとか,この人といて今は辛いけどそのうち報われるとか,期待を含むときに,人は誰かと一緒にいることを望む。 一つの関係性に多くを盛り込ん…

疑うのは,信じたいから。

ヒカリエから駅の向こう側に向かおうと,ビッカメ前の交差点を渡っている途中,なぜか分からないけど振り返ったら,一度だけ見たことのある後ろ姿があった。その人がお茶の紙袋を持っているのを見つつ,信号を渡り切らずに引き返す。この間1秒。腕を掴むと…

生きたい世界だけを眼差す。-The sweet life in Japan

人生は,私を最悪な気分のままで放っておかない。 金曜の夜中に塞がった気分は,3連休を毎日特別な方々と過ごしたおかげで,問題は据え置きのままに塗り替えられた。 火曜には,いい写真が撮れそうな朝日の中で一通のメールを見た。フォロワーのイタリア人…

後悔を越えるということ。

理解できないものがいくつかある。未経験のものを理解できないなんて子供じみてると思うのだが,昔の恋人への未練が理解できない。私は,過去の恋人を好意的に話すことがない。嫌いなところを羅列できるほど嫌いになってから別れているからだろう。もちろん…

誰を助けることもできないけれど。

深刻な悩みであればあるほど,人に話せないし解決してくれる人なんて少ない。私が誰を助けることもできないのと同様に,誰も私を助けることはできない。そんなことをずっと思ってきた。 先々週ふと気づいたのは,誰も直接的に私を助けることはできないけれど…

在り方:自分を表象するもの。

卒業以来会ってなかった高校の時の友達と会ったけど,全然お茶の話をしなかった。いつも口を開けばお茶の話をしてそうな私でも,そういうことができた。お茶の話を話してみれば,絶対「面白いね」って聴いてくれる子だったけど。これは相手の問題じゃない。 …

「人の言葉」を聴くこと。

今年の始まりをまだはっきりと覚えている。昨年の大晦日に書いた上の記事に,桐谷ヨウさん(id:fahrenheitize)がブックマークしてくれたのが元旦だった。(そういえばブログタイトル変わってます) この人、好きだな。 / “いい意味で,いいときはいい。 - こ の…

「お茶と同じぐらい」大事であるということ。

飲食店に茶器と茶菓子を持ち込んでお茶を点て始めるのは,かなり非常識である。だが,私はした。学部時代の先輩と会うことになっていて,お茶セット一式を持っていたのだ。ご飯とお茶をいただいた後にお手洗いに行っている間に,先輩が会計を済ませていた。…

「循環」

今年いっぱいまで通う茶道教室の納会,つまり自分がその教室に通う最後の日の開始30分くらい前に,大学院の先輩の訃報を知らされる。納会の最中,心など全く穏やかでなかった。動揺したまま,先生や姉弟子さんに別れを告げる一方,もうこの辺りにも来ること…

人の記憶に残ることを,恐れない。

「自称口下手な人」とは決して寡黙な人の事ではなく,考えていることが相手に伝わっている感覚を満足に得られていない人のことだ。本当に伝わってるかどうかなんて分からないという大前提の上で,話してる自分が不完全に感じるかどうかの問題。抱えているも…

誰と,どこで,〈お茶〉をするか。

日本語教師を終えて帰国した直後にこんなことを書いていた。もう3年以上も前だ。昔の私いわく,「未来を構成する要素は,誰と,どこで,何をするかの3つだけ」とのこと。 適当に誰かといることも,とりあえずどこかに存在することもできるし,何もしないで…

独りであるということ。

もう二年近くも前のこと。それは三十代ぐらいの,働いている女性に人気の映画であるようだった。十九時過ぎに単館上映の映画館に駆け込むと,左右の席にゆとりを持たせて座る女の人が数人と,持ち込んだパンを食べている女性の背中が目に入る。彼女らの両腕…

一人でも生きていける,と思えるとき。

アメリカの友達(年上)と飲んでた際に,彼が「留学したり仕事の関係で国が変わる度,友達とは途切れる」と言い出した。「僕には20歳より前の友達がいない。君(私)はこの前も高校のときの友達に会ったって言ってただろ?」 私はというと,そのアメリカ人の友達…

いい意味で,いいときはいい。

幸せなときに「今みたいな生活が一生続いてくれたらいいな」って思うのは簡単なんだけど,今感じてるような気分が一生続いてもいいと思えるように日々選択し続けることで幸せになるんだと思う。生活は自らの手の及ばない原因でいずれ変わってしまう。気分は…

未来に連れて行きたい,過去。

卒業する時点では留学する気満々だったために進路が確定してなかったので,私の進路を知ってる人は少なく,その数ヶ月後には行き先が決まったものの,人生の中でも有数の不安定な時期に現状を報告する必要はないよなと思っている。来週には再び学生に戻って…

「現実」には会える:幸せでいる方法のひとつ目

幸せになる/幸せでいるための方法を知るために散々生きている気もするけれど,方法はそんなに多くない気がしてきた。 会っているときに楽しいとか幸せだと感じられる人がいるのなら会うのはもちろん,幸せだと感じるきっかけが人と関わっているときに起こる…

モグラになりたい蝶も,その逆もいない。

自分に自信のある人が得意ではなく,「この人こういう欠点がいくつかあるのに*1,いい部分や成功談しか話さないな」って思うことがしばしばあるけど,翻って,私の話をうんうんと聞く人って,ある程度自信がある「自分は自分でうまくいってる人」なんじゃな…

「運命の相手」について,自分が書くとこうなる。

<a href="http://zuisho.hatenadiary.jp/entry/2015/04/02/010057" data-mce-href="http://zuisho.hatenadiary.jp/entry/2015/04/02/010057">20150402 - ←ズイショ→</a>zuisho.hatenadiary.jp 読みました!あたしも「10人中9…

もっとたくさんの人を愛せば良かった。

店員さんと話してたときに「話さなかったら可愛いのにギャップありますね」と言われた。なんて失礼な,と思いながら「よく言われます。”黙ってろ”って」と返答する。 同じ学科の友達数人にその話をすると「喋らなかったらただの近寄りづらいお姉さんだよ」「…

足りない論理力の代わりに。

Markとの会話はいつも通りだった。 彼の発言を日本語に訳すとこんな感じ。 「1億手に入るけど,紫の水が出続ける穴が頭にできたらどうする?」 最初何回も聞き返して,わざわざタイプしてもらったけど,そもそも意味が分からない質問だったということが分か…

違うクラスタの人には嫉妬しなくていい。

賢い人には馬鹿にもなれる,とよく言うけれど どんな賢い人も絶対にあたしにはなれない。 絶対,と言い切っていいほどの事実は人生を楽にした。 例えばあたしは松岡修造やさかなクンを尊敬していて(っていうとどんな人間を理想としてるかが自ずと分かるけど)…