それでもまだ奇跡の起こっていない人へ

お茶づけ・英語づけの生活は,おそらくまだ続きます。

「能動的」な選択の正しさについて

自分で描いた夢が現実になった先にあるものこそ,「理想の人生」だと思いがちだ。今だって,能動的に選択できること(選択できる能力があること)が理想だと思っている。 それでも,「自分で選んでうまくいった」その先にあるものが正解だと思うのは,もうや…

またニュージーランドに行く理由

挫折した事はありますか? という質問の答えは,常にアップデートされている。随分昔の挫折を答えなくていいほど,ネタは尽きない。 2015年秋頃までの自分なら「第一志望の大学院に合格しなかったこと」と答えていただろう。 長いことどこが第一志望なのか,…

100%好きになるということ(人間編)

極端な人間なので,見逃せない欠点があると好きと言えなかった。 しかしこの世は,100%好きになれるものばかりで溢れてはいない。好き嫌いを考えないほど,どっちでもないものだってたくさんある。 30%ぐらい好きだった人,40%は好きになれたもの。それぞれ…

目の前の選択肢に,不満を言わない。

これまでは目の前に起こったことに関して,これから未来をどう変えようか(どうやったら変わるのか)を迷ってきた。 それは,過去にしてきた選択の結果が目の前に現れているのに,今これからする選択肢しか見ていないことでもあった。 今までどんなに選択を…

選択と「よりよい未来」に相関はない

古くからの友人と,誰々が結婚したという話をしていた。その子は「あの人結婚したんだ!」と言った二言目には「あの人あまちゃん(私)と結婚したかったやろうね」と言った。 傍から見て結婚しそうに見えていたところで,私は「その人と結婚しなかったであろ…

複業という働き方を選んだ理由

会社員じゃなくて「お茶」で生きていきたいんだよね? と言われることに違和感があった。上の記事に書いたような理由で「お茶が好き」と言えなかったからだ。 あまりいい茶道教室に出逢えず,そちらの「茶道」にはそそられない。そして「茶道」の世界で働く…

欠点が事態を悪化させるのではなくて。

思考は現実化するというのは本当で,「このことをもう続けたくない」「もううまくやっていきたくない」と思っていれば,百発百中で続かない。「うまくいかないだろうな~」という疑いも,結局思考の一部なので,今のところ百発百中でうまくいかない方が当た…

消えない過去を恨まずに生きるということ。

「え,それ今?」と思う出来事が毎日頻発している。というよりは,何が今の自分に必要なのか,毎日明らかになり続けている。あるものが嫌だと分かれば,少なくとも次の瞬間からは,嫌なものと関わらないように生きることを目指すだろう。 そうやってこの瞬間…

100%好きになるということ(お茶と写真編)

あるものを好きになって,その周りにあるものが好きになれないとき,どうやって対象を100%好きになるのだろう。 修論の研究主題に茶道を選んだのは,「なぜお茶をやっているのか答えられなかったから」だ。「好きだから」と答えられていたら,論文は生まれな…

人を傷つける言葉の対処法,覚書。

人を傷つけるようなことを言って,虚を衝いてやったぞと得意気になっている人たちや,その指摘が間違ってはいないとして「それを言うことで私にどう思わせたいのか」と思う人たちは,少なくなかった。 ただ,それによって私がどんなに嫌な思いをしたとしても…

一人で描く夢は,遅かれ早かれ終わる。

先週note公開した「夢」に関する記事の内容は,大別して以下の3点。 ・才能が無いから叶わないのではなく,人に望まれていないから叶わない。 ・家族や友人以上の,半径数メートルより大きな世界に応援される能力を「才能」と呼ぶ。 ・夢を叶えるのが難しい…

あなたの夢はなぜ叶わないのか。

ある映画を見て,「自分の夢がみんなの夢になったときに,その夢は叶うのだ」と,どこかで聞いた言葉を思い出した。「頑張る」とは大いに孤独で,自分に集中する作業でありながら。 そこで印象的な,自分が勝つためだけにする将棋はもう終わったんだろう,と…

なぜ「茶道が好き」と言えないのか。

茶人100人載ってた1日発売の某雑誌,読みながら本屋で泣いてしまった。買ってから読めばよかった。流派も茶道歴も関係ないって言うなら,なんで全員の名前の横に流派と茶歴を書く必要があるのか。そして弊修論の研究対象の皆さんが,見事に流派を載せてなか…

起こったことを「運命」と名付ける。

上の記事で書いていたのは,自分で判断できない部分まで悩まずに,他人によって決められてしまう部分は外部に委ねてしまおうという「人生の引き受け方(一手法)」だった。 つまり自分にどうにかできる範囲のみ悩むのだ。*1 その都度正しい判断をして起こっ…

選ばれるかどうかは,私が悩むべき問題ではない。

「受かった方に進む」つまり「呼ばれている場所へ行く」。 分岐点で立ち止まったときの大原則は,いつもそれだけだ。 許可がないと進めない学校なり就職先なり(恋愛対象も同様かも)が下すジャッジは,覆そうとしても徒労に終わる。 通常は私側の実力不足の…

「今」は「今」以外の何とも比較できない。

「1年前の自分はいつもダサい」と思っていた。一昨年より去年,去年より今年の方が幸せであり,それが「いいこと」だと考えていた。 1年前の自分を否定して突き放して,毎年別人かのように違うことに取り組んで。割と数ヶ月から数年のスパンで,引っ越しな…

変わっても,変わらなくてもいい。

寝不足になると,粘膜をつくるためのビタミンCが欠乏して鼻血が出やすくなるらしい。 4時過ぎに寝付けたと思ったら6時に起きるという生活が,気づいたら数週間続いている。鼻血が出るのは毎回寝る前なので,止血していてまた寝る時間が遅くなったりするのだ…

「それがあなたです」が褒め言葉であること。

どんな人間関係でも,後から嫌いになることはよくある。 しかし最初から相手の欠点ばかりを見ているのではなく,むしろニュートラルな状態,もしくは好ましく思っている状態から,だいたいの人間関係は始まるのではないか。 そして人間は完璧ではないので,…

桜の楽しみ方を知らないということ。

国が変われば,家の外で酔っ払うことが恥だと考える文化圏もある。桜の下でお酒を飲むのが理解できない(やりたいと思わない)と言ってた人がいて,その人も海外育ちだった。お酒が公然と飲めることに価値を感じるのは,日本人ぐらいということだろうか。 桜…

「私たちは他の人々の人生を生きることはできない」

ずっと「自分の人生しか面白くない」と思って生きてきた。他人の人生を垣間見ても,汎用性も低く,自分の人生に活かすことができないと思っていた。 そんな数年前の自分が,研究対象が同じだった指導教官だけを頼りに大学院を選び,指導教官と同じ研究手法を…

必要なのは「親友枠」という関係性だと思う。

本当の願いは,一人でも多くの親友や相談相手(メンター)を作ることだった。 親友や相談相手というのは,「縁を切られる,こんな自分だと嫌われる」みたいなことを考えずに付き合える人のことだと思っている。つまり従来型の恋人のように「別れる/別れない…

「かっこいいと思えないから,離れて歩きます。」

友人が急にかけてきた眼鏡がどうも私の美的感覚にそぐわず,「その眼鏡,かけててもいいですけど離れて歩きますね」と伝えた。すぐに眼鏡を外してくれたが,その日友人と別れた後,その眼鏡がなくなってしまったらしい。 友人は「もう出てこないと思う…」と…

4年記念日。

2018/01/10 丸4年目の朝。茶道の所作で飲む前に一瞬茶碗を押し頂く(少し上に掲げる)のとこの手の形が好きで,これが私が4年間毎日見てきた景色。2014年1月10日に突然家で点て始めてから,気付いたら今日まで点ててた。https://t.co/9N662a6U1z記念エントリ…

一瞬だった人間関係に意味はあるのか。

恋愛に限らず,人間関係は「期待(時に損得ともいう)」で成り立っている。この人といたら幸せ(いい気分)になれるとか,この人といて今は辛いけどそのうち報われるとか,期待を含むときに,人は誰かと一緒にいることを望む。 一つの関係性に多くを盛り込ん…

疑うのは,信じたいから。

ヒカリエから駅の向こう側に向かおうと,ビッカメ前の交差点を渡っている途中,なぜか分からないけど振り返ったら,一度だけ見たことのある後ろ姿があった。その人がお茶の紙袋を持っているのを見つつ,信号を渡り切らずに引き返す。この間1秒。腕を掴むと…

現実は,いつも予想を超えてくる。

他人が私の人生を決めてるかのように生きてきた。 周囲の大人に反対されて行きたい学部に行かなかったり,院で周りが外国人ばっかだったから英語まみれの生活になったり,お茶してる人と付き合えば「お茶生活も延長だな」とか思ったり。 でも,誰かのせいで…

生きたい世界だけを眼差す。-The sweet life in Japan

人生は,私を最悪な気分のままで放っておかない。 金曜の夜中に塞がった気分は,3連休を毎日特別な方々と過ごしたおかげで,問題は据え置きのままに塗り替えられた。 火曜には,いい写真が撮れそうな朝日の中で一通のメールを見た。フォロワーのイタリア人…

後悔を越えるということ。

理解できないものがいくつかある。未経験のものを理解できないなんて子供じみてると思うのだが,昔の恋人への未練が理解できない。私は,過去の恋人を好意的に話すことがない。嫌いなところを羅列できるほど嫌いになってから別れているからだろう。もちろん…

「金にならない」と言わせない。

3月下旬から5月半ばまで,点てたお茶の写真をSNSに(毎日)アップするのをやめていた。これは,お茶を辞めることと実は全く同義ではない。更新を辞めるタイミングはずっと考えていたけど,決心がつくのは突然のこと。 実はその前から,お茶碗を貸すので使っ…

自分に必要なメッセージは,たまに人の形をしている。

京都滞在中は外国人がシェアしてる日本家屋に身を寄せていた。弁当箱を紛失したおじさんからの問い合わせ,外国人しかいない家を不審に思った警官の尋問,海外では現れないサイズの蜘蛛など,予期せぬ客が訪れ続けるので,この家は日本人を常駐させた方がい…