人は問題を難しく見積もり過ぎてる。
IELTSとかいうイギリス英語中心のテストがある。その公式問題集のpdfはネット上に転がっていて,著作権とか大丈夫なのかと思いながら,あたしの英語学習を手伝ってくれてるアメリカの友達にそのURLを送ってみた。彼は発音に自信があるのか直々に吹き込んだ音声をいつも送ってくれるので,アメリカの盛んなボランティア文化によく感嘆させられている。そしてやはりアメリカといえばTOEFLなので,彼はIELTSがなんたるかを全然知らなかった。
以下IELTSの問題を見た彼の感想
「when I look at this book, I think.. it's a little confusing
I guess it's because I'm bothered by things I have no interest in or things like TRUE and FALSE tests hehe
it's a hassle hehe sorry
I'm lazy about it sometimes
but I would think that way if I was taking IELTS haha
I would only want to read something interesting like the book of tea
this is a problem for me
I have discipline and work hard if I like the subject, but if I don't care about it I feel so bothersome」
要約:IELTSってくだらないね haha
すごく回りくどく言ってる(ように見える)けど実際めちゃ直接的な物言いになってるところ,あたしの喋り方みたいでとても共感する。人が必死こいて勉強してる対象を扱き下ろせるのは,自分たちが信頼関係を築けてきた証かIELTSがよっぽどくだらないかどっちかだ。
しかしこれは,留学する必要のない人の意見。日本語は世界での重要度が低いとはいえ,日本にいたい人や行きたい人はちゃんと日本語能力試験や留試の勉強をしてる。何がglobal languageだ!今だってあたしが全て日本語で話したら会話なんて成り立たないぞ!でもこれが母語の差,言語間の力関係だ。
そのくだらんテストのためにあたしがしてることはなんだ?公式問題集をゆるゆる解きつつ,誰かの日本語を添削してあたしの英語を添削してもらって,文章や英語を褒められてウフフとなりながら英文Twitterでは英語でお茶トークをして,写真や英語やアカウントそのものを認めてもらいながら,毎日とは言わないまでもあなたとchattingしてるだけだろ,Mark?!(Markこれ見てないし見ても分からない)
そのchattingだって,別にテストのためじゃない。話したくて話してる。これらを受験勉強だなんて呼んだら高校時代のあたしが鼻で笑うわ。
そのくだらないテストすら解けてない自分はもっとくだらない。でも,TOEFLより何千倍簡単とかそういう次元でなく,このテストは本当に楽なものだと思う。それが解けたとしても大学院でやっていける保証になんてならないぐらい簡単なものに思えた。彼の話を聞いた瞬間からね。
こんな思いが錯綜した頭であたしに言えることは少なかった。
I don't think what I'm doing is studying...
Learning is not always hard or boring.
Sometimes I feel it is... enjoyable?
haha occasionally studying is not studying. みたいなことを言った。
今あたしがしている勉強とも呼べないものはすごく楽しいので,こういう勉強もあるんだよねっていうことをふんわり。
彼はaa sounandesu, sou nandesuyo, I agreeと,いたく納得していた。そしてそのくだらないテストを受けるあたしに
I will make another recording later
when you are ready
whenever you want to hear it
と言って引き続き録音を送ってきてくれている。(仲良しか)
今振り返ると小中学生の国語レベル(の語彙だけ難しくて制限時間短いバージョン)に思えるものを,受験者はどれだけ難しく見積もってきただろう。今年中に目標スコアを取らなきゃと,何回も試験を受ける準備をしてたけど,こんなテスト12月になっても受けてる場合じゃない。一ヶ月でも一週間でも早く終わらせて,他にしたいことがある。もちろん,あたしが今してることは「勉強」なんかじゃないし,今の生活は全然しんどくないんだけど。
ともあれ,あたしが意味を読み取りきれなくて生じる齟齬に苦しみながらも手伝ってくれるMarkには感謝している。多分あたしの卒論を英訳したら少しは彼の役に立つだろう…話すたび視界が開けていく感覚を彼にも味わってもらえるように,もっと英語を上達させたい。話す内容も。