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それでもまだ奇跡の起こっていない人へ

お茶づけ・英語づけの生活のなかで,考えたこと。

選択肢を選ぶということ。

将来のこと 正しさとは

2週間ほど前,インターン先の社長に「あなたは来年からここで働くことになってるんですけど」「今あなたの分の給料を集めてます」「だから安心して,お茶の研究を続けてください」と言われた。

卒業時期がズレているせいで就活時期と修論の締め切りが重なっていて,お茶ばかりしてたらまた無職になるのかと思っていた私に,思いがけず転がってきた話であった。私が6月末に修了しても,卒業直後からそのまま働けるというフレキシブルさ。「やりたいことが変わったら,そのときまた考えたらいい」とまで言われると,私が風通しの良さを求めてるのがバレてるのだろう。「やってほしい仕事はもう決まってて,新規事業の方で,コンサルです。地方に行って人と話してきてください」という言葉は,地方ばかり訪れては人と話している,今の私の研究スタイルそのままの仕事だぞ,という意味である。

 

このインターン先に出会ったきっかけも陶芸で,私はただろくろを回していただけだった。9月末頃にその会社の人に一度遊びに来てと言われて,「今週だと急ですよね?」とメールが来たとき,私は巷で話題の「しいたけ占い」を見ていた。毎週スクショしてるので,そのときのものが残っている。

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思い切って「今週でも来週でも構いません」と送ると,「今週なら社長いるからちょうど良かったです!」とのお返事。いきなり社長に会って,私は例のごとくお茶の話しかしなかったけど,そのままインターンに採用されなぜか内定も出たようだ。

私が生きている世界は,冗談しか起こっていないのだ。


実は社長にこう言われる前の週,某コンサル会社の内定が出た先輩が「コンサル面白いよ。まだ働いてないけど」と言っていたばかりであった。

その先輩に出会ったのは2011年の春で,すぐにとある社会人を紹介され,その人が「俺,茶道やってるんよ。表千家」と言ってた次の日に,同じ学科の子が「茶道部の見学行きたいから誰か一緒に行こう」と言ってて,一切の逡巡なく乗っかった。そのまま,見学に行ったうちの一つである表千家の茶道同好会に入った。

これが,私と茶道の初めての出逢いである。

 

こんだけのめり込んでる茶道だって,最初の出逢いはそんな些細なものだったのだ。「コンサル面白いよ」と言われた翌週に,インターン先から内定が出て,そのまま決めてしまったとしても,私の人生の流れからすれば大いにあり得る選択肢なのだろう。

もちろん,選ばないことも,離れることも,選択肢の一つなのだが。

 

かつてガチガチの実存主義だった私は,自分でサイコロを振っているのだと思っていた。すごろくの盤に書かれている内容は,もう既に決まっているかもしれなくとも。
でも最近思っているのは,私の目の前に1から6の目まで,6個のサイコロが並んでいて,その中から好きな目のサイコロを選ぼうとしているなということ。私の人生が「しいたけ占い」に従っただけのものかというと違っていて,「選びたい選択肢を後押ししてくれる情報を意図的に選んだ」というのが正しい。だから私はいいことしか言わない占いだけを読むし,占いってそうやって読むものだと思ってる。

例えば相談事なんて服選びと一緒で,自分がいいなと思うほうに賛同してくれる人を求めてるだけなのだ。天に運を任せたり他人に判断を委ねたりしたところで,自分がそうしたくなければ,結局何かを恨んで生きることになる。時にうんうんと人の話を聞いて,特に引っかからなければ素直にしていればいいし,引っかかるなら従わない。私にとって「目の前のサイコロを1個選びとっている」とは,その状態のことなのだ。


私は望んだ道に進めなかったことが何度もある。だからこそ,開いた道や呼ばれている場所には,どうしても足を踏み入れたくなる。
「進める」ということが,どれだけの運と能力とタイミングが必要か,もう分かっているから。目の前のものを軽んじたり躊躇ったりして,通り過ぎてしまいたくないから。たとえ変なマスに止まっても,また次のサイコロを選べばいいのだと分かっているから。

一つのマスに長居はしなくてもいい,と思ってるので,一回一回のサイコロにも人間にも,あまり執着なく生きられている,と思いたい。人生は,たいてい続く。

 

 

*1

 

↓「人生はたいてい続く」で思い出した,すごく昔の記事。

 

*1:私がその会社を選ぶとするなら,その理由は「卒業前と卒業後にお茶(の研究)に時間を割けそうである」ということだろう。お茶が消えたらその会社を所望する理由がなくなるのだろうか。「求められているところに行く」「来た波に乗っかる」という行動基準に従っただけ,とも言えるけど。

お茶の研究してますと言っただけで,卒業後どうするのと国内外の人に問われまくるので,「今インターンしてて,来年多分こういう仕事してます」と言えるのは大きい。そして,卒業後に何をしてるかは不明でも,卒業前に「論文の執筆でお茶のことしか考えられない状態」であることはかなり確実に言えそうである。