それでもまだ奇跡の起こっていない人へ

お茶づけ・英語づけの生活は,おそらくまだ続きます。

小さい夢ほど,大きく言ってもいい。

みんながGoogleで働きたがる中で,Googleで検索される人になりたいと言ったのはレディー・ガガだということは有名な話。ちょっと前に読んだこの記事でそんなことを思い出した。

グーグルをソデにしたルーマニアの怪童は高校3年生 世界が欲しがる頭の中とは?+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

 

タイトルから大体想像がついてしまうので説明しないけど,思い出したのはこの箇所。

「アメリカのコンテストで賞を得たことから、イオヌッツはIT業界の世界一の団体であるACMIEEE(電気電子学会)の会員となった。インテルの賞を何度も受賞し、高校3年の時にはスイスのグーグルからも誘いを受けたが、「凡庸なプログラマー7,000人のうちのひとりになりたくない」という理由で断った。」

 

 

就活中の友達が「何がしたいか分からなくなってきた」って言い始めたので,日本人は将来のことや夢を訊かれると必ず職業を答えるよねって話になった。理想とかなりたい自分を語る人はいないし,ベンチャービジネスのサークルを立ち上げれば起業したいのとしか訊かれない世の中。当時ですら「起業したい」なんて答えられなかったしそれに対して負い目しかなかったし,ずっと何か職業で答えなきゃいけないんだと思い込んでた。それこそ中学生の時に大学教授になろうと思ったのだって,当たり前のように職業で答えなきゃいけないと思ってたからだと思う。

希望とズレまくった大学に入ってみて大学院から遠のいてベンチャーとかしてたけど,やっぱり大学院に行きたいと思ったのは去年のこと。でも今の自分は,元通り大学教授になろうとしてるかというとそうでもなくて,まっすぐ博士課程に向かって生きている訳でもない。迷ったり遠回りしたりしたせいで,良くも悪くも元の自分じゃなくなってた。

職業で答えなきゃとは思ってるけど,研究職!ってスパッと言えない自分がいる。単純に研究職が目標なら,変に転学部や留学をしないで今の学科にいたほうがいいことが分かってるから。どこか違うところに目標があるらしい。同じ研究職になるにしても,見えざる手によってなぜか所属してる今の学科で博士まで進む覚悟はない。

選択の余地があるように思ってるからこんな生ぬるいことを言っていられるのであって,もし研究職かそれ以外かという悩み方しかできない状況だったら,今の学科で覇気の感じられない一研究者になってたかもしれない。それは誰にとっても良いことじゃないので,何をするにしろどこかで覚悟がいる。仕方なく今の道にいるんじゃなく,自分でここにいることを選んだと言わなきゃいけない時がくる。

 

そんなあたしが最近特に何も考えずに「はい」と言える質問がある。「茶人になるの?」だ。職業で答えないといけないと思い続けた結果,あたしのやりたいことがこれ以上なく伝わりやすい職種だと思って答えてる。むしろ他の言葉で表現できない。茶道の教授者,っていうとまたニュアンスが違うように感じるから。

そして,ある日いつか茶人になってるなんてことは多分なくて,なれるとしたら今日から少しずつなっていくものなんだと思ってる。毎日お茶点てて,生きた証としてその写真を撮る。いつか茶人を名乗ってからお茶と生きていく必要なんてないから,今からそうする。やりたいことをするための最短ルートは,今やりたいことをすること。

 

 

冒頭の記事の高校生の彼,引用しても全然参考にならない世界の人だけど,こういう人がいて,上の上には上がいると吹っ切れる部分がある。こういう人達がいることを考えると,自分の夢なんて本当に本当に小さいんだということ。そして,そんな小さい小さい夢ぐらい,勝手に,大仰に喋らせてくれていいんじゃないかということ。あたしが茶人になりたいだなんて小さい夢,躊躇するまでもないくらい些細なこと。明日晴れるといいな,くらいの。

 

もっと平気な顔してなりたいものになろうとしていい。むしろ茶人ってくくりすらいらないのかもしれない。『茶の本』が書きたいです,企業とコラボして抹茶のお菓子の商品開発したいです,とか具体的なものでもいいのかもしれないと思ってる。こんな具体的でなくても,あり方を答えてもいいんだと思う。希望がズレまくって進路が決まる経験が続いたから,次は自分で決定したいっていうのも夢だし。職業で答えられない人が肩身狭い思いする必要はないんだろうな,と。就活する人は企業で働きたいことはハッキリしてるんだから答えた方がいいだろうけど。笑

 

 

冒頭の記事には続きがあって,

「彼は、将来は大学の教授になりたいそうで、ほかの進路にはまったく引かれていないという。イノヴェイディヴな発明や研究のために働いたほうが、人類のためになると考えているのだ。普通の仕事に就くと、情報学や人工知能の研究よりも、事務的な仕事や営業活動が重視されることがわかっているようだ。」

って言ってるのを見ると,余計に大学教授とかとてもじゃないけど言えない笑 だから,言わなくてもいいんだと思う。ルーマニアの怪童と比較なんてせずとも,もとから自信ないんだし,職業で夢を答えることに違和感があるうちは言わなくてもいいんだと思う。

ただこの彼は,働くっていうことと自分の能力をよく分かってるからこういう判断ができる。向いてないなと感じることしかないあたしは,今だけはあり方を考えさせてもらって,その今を一日一日延長させていくことが目標。叶っても叶わなくても,あたしの毎日にしか影響のないような範囲の小ささなら断言できる。

昔の自分が夢だと思っていたものを将来もう諦めなくても良くなったとき,きっと叶ってる。その時まで生きたいような生き方を続けさせてほしい,っていうのもあたしの夢。

 

 

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